死んだ後、PCやスマホの個人データ「デジタル遺品」はどうなる?

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NHK『クローズアップ現代』は、「そのパソコン遺して死ねますか?」をテーマに”デジタル遺品”について取り上げた。

持ち主の死後、PCやスマホのデータはどうなる?

今、個人情報満載のパソコンやスマホのデータは、デジタル時代の新たな遺品として注目されているという。

「デジタル遺品をどう処分するか?」と、悩む遺族を支援するため「デジタル遺品整理サービス」を行う企業も誕生。また、”終活”の一環として、デジタル遺品の整理を行う高齢者も少なくないという。

しかし、個人データ満載のパソコンのデータから、家族に遺したい写真や動画、文章を選別するのは容易ではなく、デジタル遺品の処分について、半数が「不安」を抱える一方で、その95%以上が「対策をとっていない」という調査結果も。

デジタル遺品から、夫の意外な一面が発覚!

6年前、60歳の夫をがんで亡くした女性は、デジタル遺品をする中で、新婚旅行の動画を発見し「夫の深い愛情を思い出した」と語った。

しかし、夫のパソコンからは、ゲームに興味がないと思っていた夫がゲーム会社に会員登録した記録、ネット銀行に口座を作っていたことなど、意外な事実が次々と判明。妻は「何に使おうとしていたのか?想定外の物がいっぱい出て来る」と、困惑した様子で語った。

夫婦は40代で結婚、踏み込み過ぎずにお互いを尊重して生活してきたことから、妻は「これ以上、夫のプライバシーに踏み込みたくない。隠していたかったことを掘り返して、それを私がずっと引きずることは避けたい」と、中身をほとんど見ることなく、廃棄することに決めたという。

デジタル遺品整理サービスは、どんなことをする?

「個人のプライバシーは難しい。キレイに整理してお渡ししたい」と語ったのは、デジタル遺品整理サービスを行う会社の社長。

この会社では、預かったPCから遺族が望む写真や動画を選別するサービスを行っており、遺族の許可を得てパスワードを解除しデータを抽出、顔認識技術で本人と家族だけが映っている画像をピックアップするという。なんと、キワドイ写真を選別し排除することも可能なのだとか。最後は職員が内容を目で見て確認。ハードは粉砕され、データを完全に消滅させるそうだ。

「遺族の方でも見なくていい物も中にはある。そういったデータをキレイにして、和んでいた個人の思い出だけをお渡ししたい」と、社長は語った。

亡くなった息子のブログを公開し続ける両親

一方、長崎県の三谷さん夫婦は、亡くなった息子が遺したブログを今でもネットに公開している。

10歳の頃から筋ジストロフィーを患い、10年前、22歳の若さで他界した一人息子・純さん。闘病生活が長かった純さんを母は、「人が普通に経験する恋愛も出来ず可哀そうねと思っていた」という。

「ネットの世界で生きている」両親の心の支えに

しかし、亡くなった後、純さんのブログから、ネットを通して親しくしていた女性がいることが発覚。ネット上で楽しく会話する文面に「結構、幸せだったのかな?」と、母は少し安心したそうだ。

両親は、純さんが亡くなったことを明かし、ブログを残すことを決意。映画の翻訳家を目指し、英語が堪能だった純さんが作った英文の詩には前向きな言葉が多く、その言葉に勇気づけられる人が、亡くなって10年経った今もいるという。

母は、「本当は亡くなったけど、ネットの世界で生きている。そこに存在しているように感じる」と語り、純さんに届けるため、自身も日常をブログにつづるようになったそうだ。

自分が死んだ後、パソコンやスマホの個人情報がどうなるか分からないと思うとかなりコワイ。一度、マジメに「デジタル遺品問題」を考える必要がありそうだ。

 

出典元:IRORIO

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