三途の川、船賃料を忘れると…

1926866_611157398977297_3340468859824264818_n

人が死ぬとどうなるのでしょうか?
今地球上にいる人で、その答えを知っている人間は誰一人としていないでしょう。

しかし、世界各地には、それぞれの信仰があります。
日本では、亡くなった後は三途の川を渡るとされています。

この川は、生者と死者の境界とされており、死後の世界は、三途の川の向こうにあるとされています。

今回は、日本で信仰されている三途の川について、日本人の死後の世界観をご紹介していきたいと思います。

 

日本の信仰、三途の川について

image2(159)

この世界で寿命が尽きたとき、まずは三途の川にたどり着くと日本では云われています。
人が生きる現世と、死者が住まうあの世の境界線としての役割を、果たしているのです。

三途の川を渡りきることで、ようやく死後の世界にたどり着くのです。

 

川を渡りきるには3つのルートがある

三途の川を渡るには、3つのルートがあるとされています。

 

善人は橋を渡る

生前、善い行いをした善人は、橋を渡ることが許されています。
他の2つと比べても、一番楽なルートです。

善い行いは、亡くなってからも自分に返ってくるんですね。

 

軽い罪を犯した者は浅瀬を渡る

罪を犯した者は、橋を利用できません。
川の浅瀬の部分を渡ります。

足は水に濡れてしまいますが、流れも穏やかな浅瀬のため、なんとか向こう岸までたどり着くことが出来ます。

 

重罪を犯した者は急流を渡る

現世で重い罪を犯した者は大変です。
川の深い場所、それも流れが急なところを渡らなければなりません。

向こう岸には容易にたどり着けず、困難を極めます。

 

いつしかルートは1つに!?

三途の川を渡る3つのルートをご紹介しましたが、それははるか昔の言い伝えで、1000年程前にはルートは1つに変更されました。

この世での善行や悪行とは関係なく、誰もが渡舟を利用して、向こう岸まで行けるようになったのです。
ずいぶん楽ちんになったものです。

しかし、注意が必要。
渡舟を使うには、お金を払う必要があるのです。

 

渡船のサービス料は6文

渡舟を利用するには、6文のお金が必要です。
そのため、故人の棺の中に、6文銭を入れる風習がありました。

しかし、「文」という単位の貨幣は昔のものであり、現在の日本では使用されていません。
日本の貨幣は「円」ですから。

そのため、現代では6文銭を印刷した紙を、棺の中に入れることがあります。

 

船賃料を忘れると…

船賃の6文銭を入れ忘れるとどうなるのでしょうか。
もちろん無銭乗船はできません。

三途の川の入り口には老夫婦の係員がいるとされており、船賃を忘れた場合は、その老夫婦に衣服を剥ぎ取られてしまいます。

自分だけ裸は嫌ですよね。
必ず乗船料を棺に入れてもらうようにしましょう。

 

賽の河原では野球…そんなことしません!

image3(147)

三途の川というぐらいですから、そこには川原があります。
「賽の河原」と呼ばれているのですが、そこでは何が行われているのでしょうか。

野球とかゴルフなどといった生易しいものではありませんよ。

 

子供が石積み

賽の河原には、親より先に亡くなってしまった子供が集まるとされています。
その子供たちは親不孝という罪を背負っているのです。

そこでは、子供たちが両親の供養のために、石を積んで塔をつくります。
しかし、石積みの塔が完成間近になると、鬼がやってきて壊してしまうのです。

無常です…

子供たちは塔を崩されても、何度も何度もイチからやり直します。

最終的には地蔵菩薩という仏様が、子供たちを助けに来てくれます。
地蔵菩薩についてはこちらの「親しみのある日本の仏様!お地蔵さんの役割知ってる?」をご確認ください。

 

無駄な努力のたとえ

何度チャレンジしても塔を鬼によって崩されてしまう様は、「報われない努力」や「徒労」という無駄な努力の例え言葉としても使用されるようになりました。

 

全国にある石積みの信仰

賽の河原だけではなく、日本全国には石積みをして使者を供養する信仰を、各地で見ることができます。

あるところでは海難犠牲者を供養するために石積みの塔をつくっていたり、幼くして亡くなってしまった幼児を供養するために母親が石積みをしたりと。

どこかで石積みの塔を見ても、決して崩したりしてはいけませんよ。

 

まとめ

死後のことは誰にも分かりません。

日本においては三途の川を渡ると云われていますが、海外では大きな門の下を通るとか、トンネルをくぐる等の信仰があります。

ギリシャ神話においては、ステュクス河を渡るという、日本の三途の川と同じような話もあります。
皆さんの国々ではいかがでしょうか。

 

出典元:職人Times

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る