エンディングノートを書いてみた

thinking business woman, sketch on the background

人ってどうやら死ぬらしい
【魚を釣る、その魚が暴れて自分の口に飛び込んでくる、窒息死】
【車を停めてJwave を聴きながら休憩、脱輪したダンプカーが突っ込んでくる、即死】
自分にそんな事が起きると想像したことがあるだろうか?

僕は、ない。

が、最近、僕が住む家のすぐ近くでこんな大きい事故があった。
―住宅街に小型飛行機墜落事故、3人死亡。
これは、つまり…

【自宅でのんびり、飛行機が落ちてくる、死亡】
ということだ。

そんな恐ろしい事故がすぐ近所で起こったのだ。
あまりに近所だったので、友人から「大丈夫だった?」「気をつけてね」などとメールがきた。

そこで僕は思ったのである。

―気を付けようがない。

対策の仕様がない死など街中いたるところに24 時間365 日転がっているのだ。

突然であろうが、大往生であろうが“人ってどうやら死ぬらしい”

僕は一番手軽な終活から始めてみた。

エンディングノートを書いてみる

エンディングノートとは、自分の死に備えて、死亡後の希望や自身の想いを家族などに伝えるノート。
書店でも手に入るし、葬儀社が主催する終活イベントなどで無料でもらうこともできる。用意するのはペンのみ。

①まずは【基本的なプロフィール】
名前から始まり、生年月日、好きな食べ物や好きな色などを書いていく。
葬儀の事を考えれば、ここでの“好き”は、食べ物であれば“お供え物”、色であれば花祭壇の花
の色などにも参考になることだろう。
名前の由来を書く項目もあり、知らなかったので、母に電話をして聞いてみると、父との思い出話
しなど2時間程つかまってしまった。

②次は【エピソード中心】のページ。
将来なりたかった職業など幼少期の思い出から、家族との思い出、夫婦の思い出、ずっと大切にし
てきたことなどを書いていく。自分史年表を書くページもあり、締めくくりは“今、気がかりなこ
と”と今に至る。

③次は【私の仲間たち】という友人関係のまとめ。
関係性はもちろん、住所録まで書けるようになっている。
自分の友人関係というのは意外と他人にはわからないということを実感。
例えば、家族やパートナーなど身近な人が亡くなったとき、自分が喪主であればどこまでの友人に
声をかけていいものか悩んでしまうはずだ。
無意識に連絡してほしい順に書いてしまうので、残された人もわかりやすいはずである。

④【もしものとき(医療・介護・財産・相続)】
医療…告知や延命措置をしてほしいか、臨終を迎える場所はどこがいいかなど
介護…介護をどこで受けたいか、家族の誰にして欲しいかなど
財産・相続…認知症になったら誰に財産管理をしてもらうか、形見分け希望リストなど
質問は多いがチェック項目になっていて、進めやすい。
また、もしものときに連絡して欲しい人のリストなども書き込めるようになっている。

⑤【葬儀について】
まずは“希望があるか、お任せするか”
次に、規模・喪主・業者・宗派などをチェック、書き込みをしていく。
最初は「直葬でいい」と思っていたのに、遺影写真の希望や服装などの希望が書けるとなると、
「あの写真は使われたくない」「この服を着たい」など欲が出てきてしまう。

⑥【大切な人へメッセージ】
“○○さんへ”とメッセージが書き込めるスペースが複数ある。
書いている内に「このメッセージがその人へ最後に伝えられることかもしれない」と思うと、
エンディングノートの行数だけでは足りなくなり、思わず便せんを数枚使ってしまった。

 

今を知って、今を生きる

エンディングノートを書いてみて感じた3つのこと。

1つ目【自分のことなのに知らないことが多い】

親戚の家系図など外面的なこともしかり、
寝たきりになったとき自分はどうしたいのか、
家族の誰を頼っているのか、病気を告知してほしいのかなど内面的なことも悩みに悩んだ。
ノートと向き合い、しっかり考えたときに、自分がどうしたいか知る事ができた。

2つ目【葬儀が“残された人の為”にプラスして“自分の為”にもなる】

或る葬儀社の方が「葬儀は残された人のためにやるものだ」と言っていた。
気持ちの整理など、たしかにと共感した。
しかし、エンディングノートを書くと「どうせならこうして欲しい」「あの人も呼んで欲しい」
「どうせ死んでるし、ちょっと欲張っちゃおうかな」などと“自分の為の欲”が出てくる。
“死人に口無し”というが、口がある内に希望や考えを記すことで残された人も、判断がしやすく
なり、結果、“残された人の為”にもなるのではないかと感じた。

そして最後に【死を意識することで、今、大切のものに気付ける】

自分の死を前提にノートを書いたことで、発見できなかった友人への気持ち、家族への想い、自分
の希望などたくさん見つかった。

無性に“ありがとう”と言ってみたくなったり、友人を飲みに誘ってみたくなったりと、自分の中
の変化も感じた。

死は誰しもに与えられた前提。

その中で“今を生きる”為に皆さんも書いてみてはいかがでしょうか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る