不老不死は本当に幸せか

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誰しも自分が死んでしまうのは恐ろしいもので、「不老不死」はある意味人類の夢とも言えるかもしれません。

しかし、「不老不死」になれたからといってそれで万事オーケーだというわけではないことを示す5つの項目が挙げられていました。

人魚の肉を食べて不老不死になり、世をはかなんで尼となった女性・八百比丘尼の伝説は有名です。

また、不老不死の機械の体を求めて物語が展開される「銀河鉄道999」や手塚治虫の未完の大作・「火の鳥」など、漫画などの創作物にもたびたび「不老不死」というテーマは出てきます。

また、そういった物語中で人魚の肉をはじめとした不老不死になるアイテムなどを手に入れた人間は、大体の場合「これで不老不死になれる!ヒャッハー!」と大喜びしたのち、

破滅への道を歩むことになりがちですが、あらためてその恐ろしさをまとめてみると意外に興味深いものがあります。

 

1:周囲の生命が進化し、不老不死の人間は仲間はずれの状態になる

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人類はまだ進化の途上にあると多くの人が信じていますが、せいぜい1000年~2000年くらいでは大きな変化は起きないでしょう。

しかし、「不老不死」というからには、たとえば100万年後の地球でも生き続けなくてはならないことを意味していると思われます。

現在の科学の力では、将来的に人類がどのように変わっていくのかつきとめられていないため、未来の隣人たちは現在の人類とは見た目からして異なるかもしれません。

未来の人類は変化する周囲の環境に対応し続けますが、時の進みが止まっている不老不死の人間が適応することは難しいでしょう。

現在の人類の消化器系では消化できない食べ物がスタンダードになるかもしれないし、未来の娯楽は古い脳では理解不能なものかもしれず、また未来の言語をしゃべることができる保証もありません。

それに、生殖機能も進化している可能性があり、生殖行為から完全に隔離されてしまうことも考えられます。

2:不老不死であるために、普通の生活を送ることができない

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仮に、どこからか現れた少年が地下室にこもっている不老不死の人間を見つけたとしたら、そのことをあちこちに言いふらし、たちまちその人は有名人になってしまうでしょう。

そして永遠の命を持つ存在としてあがめられ、家の庭には連日死をまぬがれたいと願う人たち、たとえば不治の病にかかった人たちが行列をなすかもしれません。

そうなれば、その人間がリーダーとなって新たな政府や組織を作ることも簡単にできるでしょう。

また、世界の大富豪たちが自分たちも不老不死になるため、その人の血や内臓を研究する可能性もおおいにあります。

石油をめぐってこれまでの歴史上でもさまざまな争いが繰り広げられてきましたが、永遠の命の秘密というのはもっと魅力的だと思われるため、不老不死の人間が誘拐されて、地下室に幽閉される……という展開も十分考えられます。
3:体は年をとらないが、精神的に確実に老いていく

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脳が記憶できる容量は限られていますが、その一方で体は若いまま生き続け、新たな記憶を次々と刻みつけなくてはなりません。

普通の人間が生きているような期間であれば問題はありませんが、当然それ以上の時間を生き続けるため、いわば容量オーバーを起こしてしまいます。

ハードディスクのように簡単にフォーマットできるわけでもないので、古く不要な記憶が脳の動作を遅くしてしまうでしょう。

4:正気を保てないほどの早さで時間が経過していく

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年を取るごとに時間が過ぎるのが早く感じると実感している人もいるかもしれませんが、それは実際ものの例えではないようです。

年月が経過するごとに新たなできごとはどんどん減っていくため、前の年よりも今年は早く行き過ぎるような感覚になるでしょう。

非常に高額な贈り物は一般人からすればとんでもない幸福ですが、お金持ちからすればまったく新鮮味を欠くものだと言えるように。

1000年生きていれば、大学時代に数年間女性とつきあうのも、50年間妻と連れ添うのも大差がないように感じるようになってしまい、かなり感覚が狂っていくでしょう。

5:事故や天災に遭って身動きが取れなくなる可能性がある

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不老不死の人間はかならず若くて健康であり、ベッドに横になることなどせず、ガンなどの疾患で苦しむことは永久にないかのように描かれます。

しかし、生きていればどこかで事故や天災に遭うこともありえるわけで、そうした時にガレキの下に閉じ込められてしまった場合、そこから出られないまま、たとえ救助活動が打ち切られたとしても、生き続けるしかありません。

不老不死と無敵がほぼ同義であるような考え方があるように感じますが、普通の人間が単純に永遠の命を手に入れた場合、こうした災いから逃れる術はありません。

現在予期されているだけでも核戦争や隕石(いんせき)の衝突、太陽の消滅などさまざまな危険があるわけですが、それらすべてに対して心配しなくてはならないのは非常につらいものです。

また、それも地球がそれらの災害までずっと存在すれば、という仮定に立っているわけで、ずっと生き続けることが幸せをもたらすとはとても言えなさそうです……

 

出典元:Gigazine

 

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