週末休みにしたら人生変わった

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「葬儀業界で働いたら友達が減りました…」

そう言ってきたのは、半年前まで女子大生だった新卒の葬儀社社員Aさん(22)。

葬儀業界は週末休みではない為、友人と予定が合わず、休日は家に一人でいることが多いと話してくれた。

Aさんに恋しているボクは「だったらオレと二人で過ごそうよ」とポマード臭い髪の毛をかき分けながら言おうとしたが、Aさんの横顔があまりに切なかったので、友人と休日が合う方法を考えてみました。

 

葬儀業界の休みの取り方ってどうなってるの?                       

みなさんは六輝(ろっき)をご存知でしょうか。

大安や友引、赤口、先負、先勝、仏滅などがそうです。

結婚式では大安や友引がいい日取りと言われていますが、葬儀では‟友を引く”という意味合いから葬儀をしない方がいいと言われています。

そのため友引の日は、ほとんどの火葬場が定休日になり、告別式を行うことができません。

なので、葬儀業界で働く人たちは友引を中心に休日を取ります。

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【葬儀業界で使用されているカレンダー】

‟友引の日”に黒枠がプリントされている。

 

正直、働く人たちはどう思ってるの?                          

葬儀社のおじさん

「息子が学校行っているときに自分が家にいて、息子が野球の試合の日は仕事……ここ数年、家族サービスなんてしていない」

 

初めて喪主を務めたサラリーマン

「(週末が葬儀だったから)せっかくの休日が葬儀で全部つぶれた…。月曜日からしんどい」

 

可愛いAさん

「友達と遊べない…。最近お誘いも無くなった…」

 

葬儀社の社長さん

「みんな週末に休みたがるから人手が足りない…。

アルバイトや人材派遣に頼るしかない…」

 

2つの問題点                                      

葬儀業界の方々、遺族・親族・会葬者、宗教者などお話を聞いて、大きく分けると2つの問題点が見えてきました。

① 心

・働きたいとき平日に仕事が無く、休みたい週末に休めない。

・家族や友人とのリフレッシュができず、一人身体を休めるだけの休日。

② お金

・週末に仕事なので、余計なところにコストが掛かってしまう。

→葬儀費用が高い高い!と言われていますが、この休日システムを変えるだけでもコストが減り、遺族への請求も減るのではないか?

 

友引休みから週末休みへ ~ビフォーアフター~                      

葬儀社さん

【Before(友引休み)】

  1. 週末に休みたい社員が多い…。でも週末に仕事が多い…。人材派遣を頼むしかない…。
  2. 週末に働き手がいないから遺族へのサービスも低下してしまう…。
  3. 家族サービスができない…。

【After(週末休み)】

  1. 働きたい平日に仕事ができるから人材派遣を頼まなくてもいい!

人件費などコストもかからないから遺族への請求額も抑えられる!

  1. 仕事量と労働力のミスマッチが解消されて、バランスが取れる!
  2. 遊園地にいこう!

 

葬儀の花屋さん・仕出し料理屋さん

【Before(友引休み)】

  1. 仕入れがどうしても平日になってしまうから、週末に葬儀が入る想定をすると在庫を多く仕入れなければならない…。

【After(週末休み)】

  1. 平日だけの葬儀なら仕入れの見通しがつくし、無駄に在庫を入れなくていいから新鮮な素材を使える。

コストの無駄も減らせて、請求額も安くなる!

 

葬儀の装飾屋さん(テント)

【Before(友引休み)】

  1. 週末はお祭りや行事などでテントの注文が多いのに、葬儀が入ると大変…。

【After(週末休み)】

a.平日は葬儀の仕事! 週末はお祭りや行事の仕事! 仕事のバランスが取れる!!

 

宗教者

【Before(友引休み)】

  1. 法事はほとんど週末なので、葬儀が入ってしまうとどちらかを断らなくてはいけなくなる。
  2. お寺の会館を葬儀に貸しているが、法事と被ると会館の回転率が悪くなる…。

【After(週末休み)】

  1. 平日は葬儀! 週末は法事! 稼げてラッキー☆
  2. 葬儀会館としても空きやすくなり、回転率が上がる! 稼げてラッキー☆

 

遺族・親族

【Before(友引休み)】

a.せっかくの休日が週末の葬儀でまるまる潰れちゃったよ…。明日は月曜日…。

【After(週末休み)】

a.平日の葬儀だったら慶弔休みが取れるぜー! 皆働いてるのに俺だけ堂々と休めるぜー!

 

追い打ちをかける2つの事柄                               

① 税金の無駄遣いが減る

火葬場のほとんどが公営なので、働いている職員は公務員です。

今のまま友引休みだと週末出勤が増える

公務員には休日給という制度があり、祝日法による休日等に勤務した職員に支給される。

【支給額】

勤務1時間当たりの給与額×135/100×勤務時間数

例)月収30万円の職員が集まる火葬場の場合

ある日曜日に出勤すると1,250×1.35×8=13,500円

火葬場職員が1日最低20名いるとすると13,500×20=270,000円

土曜日も含めると54万円!月に8日で216万円!

友引休みから週末休みに変えるだけで、相当な額の税金の無駄遣いを減らせます。

② 東京の火葬場足りない問題も解決!

http://style.nikkei.com/article/DGXMZO96959810V00C16A2NZBP00

首都圏の火葬場混雑から友引の日にも稼働する火葬場が出てきています。

真夏でも火葬まで10日待ち!という最悪な事態もあります。

そのためドライアイスを追加し、遺族への請求額も上がる…。

 

はい、解決できます。

簡単です。

火葬場を週末休みにしてください。

 

なぜなら、

【2016年】

友引の日数:63日

日曜の日数:52日

 

見てのとおり日曜よりも友引の日数の方が多いので、【友引休み】から【週末休み】にするだけで火葬場の稼働日数が実に11日も増えるのです!

これで火葬場混雑問題も解決!

 

後の敵・友引の宗教的な意味合い                            

Aさんの悩みを解決し、ボクとのロマンスがすぐそこまでやってきました。

しかしながら、ここにきて最後の敵【友引の宗教的な意味合い】との闘いがやってきました。

やはり宗教的な意味合いには太刀打ちできないものがありますから。

 

まずは敵の下調べ。インターネットで検索してみました。

 

「友引」と聞くと、いかにも仏教と関係がありそうな言葉のように感じますが、

友引」は本来「共引と書き、「相打ち共引とて、勝負なしと知るべし(勝負事は何をしても勝ち負けがつかない)」という、「引き分け」の意味があります。

けっして、「友を引く(連れていく)」という意味ではないのだが、「共」の読み方が「友」と同じことから、迷信が広まったとされている。

このように、六曜は仏教はもちろん、死とも全く関係ありませんので、友引に葬儀を行うと、「死者がさみしがって友を連れていってしまう」という言い伝えはあくまで迷信にすぎません。

 

 

というわけで、何の意味もなく、昔、どっかの誰かが字も意味合いも知らず「友を引くから葬儀やめよーぜ」なんて言っちゃったせいで、仕事量と労働力のミスマッチを起こし、無駄なコストとサービスの低下を招き寄せ、Aさんの心を乱し、家族との大事な時間を奪っているのです。

 

無駄ばかりの誰も得しないシステムがなんの理由もない文化で成立しちゃっているんです。

逆に言えば、友引休みではなく、週末休みに変えるだけで、世界が変わったかのように

みんなハッピーになるのです。

 

「灯台下暗し」と言いますが、葬儀業界の友引休みシステムには今こそ光を当てるべきです。

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