チンパンジーの葬儀は「楊枝で仲間の歯磨き」アフリカで目撃 世界初!

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ほ乳類のうち、仲間の死を弔うのは人類だけだと考えられてきたが、

英国の生物学者のチームは、アフリカ南部のチンパンジーの群れで

死んだオスを植物の茎を使って歯磨きしてあげる珍しい行動をとらえた。

人類の歴史で葬儀の文化がどのように生まれたかを考察するうえでユニークな発見だという。

英科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』によると、

スコットランドのセント・アンドルーズ大学のエドウィン・ヴァン・レーウェン氏らのチームは、

約120頭のチンパンジーが生息するザンビアの野生生物保護区で、仲間が死んだ直後に、

メスのチンパンジーが植物の茎を爪楊枝のように器用に使って、遺体の口の中を歯磨きをするようすを目撃。

 

人間の場合、死出の旅に出ようとする故人の最後の身だしなみとして、

髪の毛を整えたり、爪を切ったり、ヒゲや産毛を剃ったり、

女性の場合は綺麗にメイクをしてあげる「死化粧」の風習があるが、

このチンパンジーの行動も、死んだ仲間のかたわらに寄り添って、30秒近くかけて歯磨きを行ったという。

歯磨きをしたのはノエルと呼ばれる33歳の成熟したメスで、肺炎が原因で亡くなったのは9歳のオスのトーマス。

トーマスの死後、同じ群れのチンパンジーが死者の元を訪れたが、

調査チームが好物のエサでおびき寄せると、ノエルと娘の2頭を残して、全員その場からエサ場に向かったという。

 

しかし、ノエルだけはトーマスの頭の近くに座って、死者の口の周りに優しく両手を添えて、

左手で口を開けながら、右手に持った硬い茎の植物で、歯の間に残った食べカスを取り除き始めた。

26秒間続いた歯磨きの終了後、ノエルはトーマスの口から外した茎を

自分の口元に寄せて確かめるような仕草をした。

この間、かたわらにはノエルの実の娘ニーナが座っていて、母親の動作を見守っていた。

生きているチンパンジー同士が仲間同士で歯磨きする行動はこれまでにも報告されているが、

死んだ者の遺体を清掃する行動は初めてだという。

その後の調査で、ノエルはトーマスが生まれた2007年ごろに子守をしたり、

エサを与えたりして、親子のような精神的なつながりがあった可能性が高いことがわかった。

レーウェン氏は

「死者を弔う儀式は人間だけに見られる社会的行動だと考えられてきましたが、

今回の発見は、葬儀の文化がどのように生まれて発展したか考察する手がかりになるかもしれない」

と話している。

出典:excite.

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